この記事は、

「いつの間に!お風呂にカビが生えている・・・」
「手っ取り早くカビ取りする方法を知りたい・・・」
という方に向けて書いています。
毎日バタバタしていると、「ゲゲっ!知らない間にまた風呂にカビ生えてるじゃん!」
ということありますよね。
そこで今回は、
- とにかく手っ取り早く、キッチン泡ハイター(塩素系漂白剤)で風呂カビを落とす方法
- 天井やボディタオルなど、塩素系漂白剤が使えない場所のカビ取り
- カビとはおさらば!本当にカビが生えにくい予防法3選
を解説します!
掃除好きが高じて、色々な洗剤やグッズを試さずにはいられないポツリです。
・小さい子がいても
・少々よごれがたまっても
・時間がなくても
できる方法を日々研究しています。
日本インストラクター技術協会(JIA)クリーニングインストラクター
共働き家庭の「掃除しなきゃ!」の一助になれば幸いです。
もくじ(途中からもよめます)
【原因】そもそもなぜ風呂場にカビが?小さな侵入者を防ぐのは不可能

カビには色々な種類がいますが、お風呂場で見られるのは主に「赤カビ」「黒カビ」の2種類です。
黒カビ・赤カビと言っても実は別物で、黒カビの正式名称は「クラドスポリウム」、赤カビの正体は「ロドトルラ」という酵母です。
いつの間にか生えたカビを見て、「どこからやってきたの?」と思いますよね。
国民生活センターのホームページによると、実はカビの多くが土壌からきていて、土壌のカビが空中に飛び、植物や着衣に付くことで室内に侵入します。
空中のカビは植物の種のように、風の流れに乗ってどこまでも飛んで広がります。
空中でカビが生えたり増えたりすることはなく、湿ったものの上にカビの胞子が着地することで生え始めます。

空気中のカビの胞子の大きさは、約1,000 分の 3 〜 10mmと小さく、肉眼で確認することはできません。
そのため家の中や浴室にカビ菌を持ち込まないということは、現実的には不可能です。
一度生え始めると深く根をはるのが特徴で、パッキンや目地の根深いカビの根は家庭では落とすのが難しいのが悩み。
【カビの生体】カビが好む環境は高温多湿|弱点は熱と乾燥
お風呂場や洗面所など主に水回りで発見することの多いのは、カビの生態によるものです。

カビは70パーセント以上の湿度で生え始め、湿度90パーセントを超えるとより活発に増えていきます。
カビは低温~高温まで幅広い環境下で育ちますが、10度前後ではカビの増えるスピードはゆっくりで、20度以上になる場所ではより増えやすいのが特徴です。
一年を通じて温度20℃以上、湿度90パーセント以上になりやすいお風呂場は、まさに絶好のカビ生えポイントということになります。
一方、カビの弱点は次の3つが挙げられます。
- 高温80度以上
- 氷点下(0度)以下
- 乾燥

ただ、高温80度以上の湯をかけると死ぬが、根深いカビをすべて取り切ることはできない。
氷点下(0度以下)や乾燥した場所でカビが増えることはないが、すでにはえたカビは死なない。
ということがわかりました。

め・・・めっちゃ手強いやん!
ということで、一度カビが生えると風呂場だけでなく家中に増えていく可能性大!
気が向いた時に、ササっと落としていきましょう!
気軽にできるカビ退治なので、ぜひお読みください。
1 【カビの落とし方】手軽さNO1は「キッチン泡ハイター」→塩素系漂白剤が使えない場所には「カビナイト」がオススメ!
早速、お風呂場に生えたカビを撃退して行きます。
手っ取り早くカビを落とすには、カビキラーやカビハイターなどの塩素系漂白剤がオススメですが、それでも落ちない場合や使えない場所の対処法も紹介します。
1-1【ほぼこれ】キッチン泡ハイターなどの「塩素系漂白剤」で落とす
まず、お風呂のカビ取りで一番効果的で手軽なのは、「塩素系漂白剤」です。
「漂白剤」の成分がカビの色素を分解するため、赤や黒のカビが目立たなくなります。
パッキンなどに深く張ったカビの根まで殺すことはできませんが、壁や床など表面についたカビはおおよそ取れます。

浴室の排水口のヌメリや臭い、キッチンシンクなど色々な場所の除菌ができるので、1本は常備しておきたい洗剤です!
【準備するもの】

- キッチン泡ハイター
- ゴム手袋
- メガネ
- キッチンペーパー
- ラップ
①「塩素系漂白剤」を使うと塩素ガスが出ます。たくさん吸い込むと鼻や喉を痛めたり、独特の匂いで気分が悪くなることがあります。使うときは窓を開け、換気をしながらお掃除しましょう。
②「塩素系漂白剤」はタンパク質を分解します。
手などにつくとヌルヌルするのは手のタンパク質が溶けてしまうため。
手荒れの原因になりますので、直接触る可能性がある場合はゴム手袋がオススメ。
③「塩素系漂白剤」は服につくとすぐに変色します。
バス用サンダルをはき、色が抜けてもいい服を着て作業しましょう!

うっかり「塩素系漂白剤」を踏んでしまった靴下です。
一瞬にして、タイル模様に色が抜けてしまいました・・・

キッチン泡ハイターをカビの気になる所へかけて、30分置いておくとよく取れます。
キッチン泡ハイターは泡で出てくるため、そのままでも壁や床に密着します。
壁が濡れていると泡が流れてしまうので、水やお湯が残っている場合は雑巾などで拭いてから吹きかけるのがポイントです!
軽いピンク汚れなどは10分もあれば、キレイさっぱり消えています。
しつこいカビには、キッチンペーパーの上からハイターをかけて、ラップでパックするとより効果的。
時間を置くと泡が流れてしまい効果が薄まるのを防ぎます。
カビが取れた後なら、冷たい水でも流しても大丈夫です。
勢いよくシャワーを流すと、塩素系漂白剤が跳ねて服に着き脱色されるので注意が必要!
優しいシャワーで流していきましょう。
続いて、超優秀キッチン泡ハイターでも取れないカビや使えない場所のカビの落とし方について解説します。
1-2【パッキン・風呂フタなどのカビにすごい!】職人シリーズ「カビ取り職人」で落とす
風呂に生えるカビは「菌糸」という根をはり、タイルの隙間やゴムのパッキンなど深〜いところにまでカビ汚れが・・・。
「キッチン泡ハイターやカビキラーを使っても黒いカビ汚れが取れない!」という場合は、奥深くまでカビが根付いている可能性があります。
ネットでも買える「カビ取り職人」はキッチンハイターで落ちなかったカビを落とすことができました!




「業務用洗剤まではいらないな」
「濃度が濃い洗剤を家で保管しておくのは心配だな・・・」
という場合はお風呂クリーニングのプロに頼むのも手。
高圧洗浄機や成分の濃い業務用の洗剤を使って、効果的にカビ取りをすることができます。
また、風呂ドアの隙間やエプロン内部など、「自分で掃除するにはハードルが高い」場所もおまかせすることができるので、一度プロの掃除を受けると以後の掃除がラクになります。
1-3【素手で触れるカビ取り剤!?】天井は「カビナイト」で落とす
「カビ取り剤の塩素の臭いが苦手」「小さな子どもやペットがいるから極力刺激の多い洗剤は使いたくない。」という方には「カビナイト」がオススメです。
天井などの高い部分の掃除に、塩素系漂白剤(キッチンハイターやカビキラー)などを噴射すると目に入る恐れがあり危険。
そこで、最近話題の飛雄商事(株)の「カビナイト」を使ってみました。
「塩素じゃなくてもカビ取れる」というキャッチフレーズで、なななんと、発酵乳酸の強力な除カビ作用で、カビのほとんどを10分で98%以上除去するという検査結果が出ているというではありませんか!

実際に使ってみると匂いもなし!
でも、カビが落ちました。
以前から気になっていた、天井のカビ対策に使ってみたいと思います。
【準備するもの】

- カビナイト
- クイックルワイパーなどの伸縮モップ
- キッチンペーパーやおしりふき

天井に手を伸ばして拭き掃除するのは、首や肩がバッキバキになります。
伸縮性のワイパーにおしり拭きや水で濡らしたキッチンペーパーを挟みます。

公式サイトで確認したところ、薄める必要はなく原液で使用可能です。
5〜10分置くことで、除菌・抗カビができます。

直接噴射した部分のカビナイトを、ワイパーで拭き取っていきます。
そのまま換気扇や浴室乾燥機を回し、しっかりと乾燥させます。

この方法を試してから、天井はカビや汚れがなくなりました。
2【キレイを保つ】もうカビは怖くない。マステと風呂場の見直しでカビは劇的に軽減!
ここまで、「キッチン泡ハイター」や「カビナイト」を使ってのカビ取り方法を紹介してきました。
カビを効果的に落とした後に気になるのは、「カビ予防」
面倒なパッキンや隙間にカビを生やしたくない!
という方に向けて、予防方法も解説します。

とてもカンタンな方法でカビ掃除がラクになるので、お試しください!
2-1「防カビマスキングテープ」でややこしいパッキンや隙間のカビ生えをシャットアウト

風呂場のドアパッキン周辺や浴槽のエプロンの隙間には、カビ予防のマスキングテープがオススメです。
パッキンは柔らかいので、カビの根が奥まで入りやすいのが難点。一度カビの色素がついてしまうと落とすのが大変ですよね。
カビ予防のマスキングテープを貼っておくだけで、パッキンや隙間にカビが生えるのを防ぎます。


パッキンやコーキング剤に貼っておくと、ホコリも拭き取りやすくなりました。
2-2 換気扇を常まわしでカビを生育させない
カビがすくすく育つ条件は、温度と湿度。
湿度を下げるだけで、カビの成長を防止することができます。
TERASELでんきによると、浴室の換気扇を1ヶ月つけっぱなしでも電気代はわずか253円程度。
カビが生えて駆除することを思ったら、安いですよね。
2-3 物を減らし雑菌の温床を断つ!掃除しやすい風呂場へ
もう一つ、カビを増やさないために効果的な方法は「すぐにカビ退治ができる=物の少ない風呂場」にすること。
ボディソープ類や子どものおもちゃ、ものが多いと掃除も大変になります。
我が家でもすぐに掃除に取りかかれるように、ものは最低限に絞っています。
特にボトル類は吊り下げすることで、いちいちどかす手間がなくなりました。

【まとめ】カビの侵入を断つのは不可能。早めの駆除と掃除しやすい風呂場を作る
カビの生体上、風呂場に入れないのは不可能で、高温多湿の場所ではすぐに増えることがわかりました。
効果的にカビを落とし、カビとおさらばするには、
- キッチン泡ハイター(塩素系漂白剤)で手っ取り早く殺菌・漂白
- 天井も立派なカビ生えスポット!人体に優しい(乳酸菌カビ取り剤)で殺菌・防カビ
- 防カビマスキングテープや吊り下げシャンプーグッズなどを使い、今後カビを生やさない
の方法がオススメです。
すでにカビがやばい!という方は、一度プロに頼んで徹底的に落としてから上記の方法をお試しくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとございました!
それでは、またっ!