この記事は、

・家の中にクモを発見・・・対処法ってある?
・クモや害虫のいない家で安心して暮らしたい。
という人に向けて書いています。
クモは「足が多いし素早くて無理」「とにかく見た目が苦手」という方も多いのではないでしょうか。
これから夏にかけて見かける機会の多いクモについて、苦手でもできる対策をまとめました。
この記事では、
- 【これ置いておけばOK】→家グモを対処できるグッズ4選
- 「家グモを殺すな」は本当?クモが益虫(えきちゅう)とよばれる理由
- クモの巣を作る理由と巣作りさせない予防術
を紹介します。
2歳・6歳育児中のワーキングマザーです。
忙しいと荒れる家の中で、1週間のうちに2回もゴキブリと対峙したことがきっかけで掃除を始める。
日本インストラクター技術協会(JIA)クリーニングインストラクター取得。
共働き家庭の「掃除しなきゃ!」の一助になれば幸いです。

クモが苦手でも大丈夫。
色々調べたら、クモがちょっと好きになりました。
クモの種類を紹介する部分で、クモの写真がでてきます。苦手な方はすみません。
それでは、早速いきましょう!
もくじ(途中からもよめます)
【苦手ならこれ置いておけばOK】→家グモを対処できるグッズ4選

家の中でくつろいでいる時に、クモに遭遇するとびっくりしますよね。
素早い動きに不気味な見た目・・・
ティッシュなどを使っても、虫嫌いな私としては素手で触るのはなかなか難しいです。
まずはクモやクモの巣を家の中で見つけた時に、使えるグッズをご紹介します。

クイックルハンディは巣を張るタイプのクモや、クモの巣対策におすすめです。
巣を張るタイプのクモは巣にかかった獲物を食べるため、比較的動きがゆっくりです。
フワフワの先端にクモを登らせて、そのまま外に放します。
巣がある場合クイックルハンディで優しくなでると、巣ごときれいに取ることできます。

薄紫のフワフワはどこにクモがついたかわかりやすく、持ち手が長いのでクモ苦手でも大丈夫です。

ぴょんぴょん飛び回る、動きの速い家グモを捕獲するにはペットボトルも使えます。
巣をはらないクモはハエや蚊などを直接捕まえて捕食するため、動きが俊敏な種類が多いからです。
ペットボトルは一度入ると逃げにくいので、動きの速いクモにもおすすめです。
動いている時は狙わず、一瞬動きが止まる時にすばやく被せてください。
トントンとペットボトルを叩くと側面を登ってくるので、そのまま振り払って外に放ちます。
家でみつけたクモの優しい撃退法!(善ちゃんのサイエンスショーHP)のページで紹介されている様子が参考になりました。

クモの動きが早く、ペットボトルでの捕獲がうまくいかない場合はコップと厚紙をお試しください。
基本的なやり方はペットボトルと同じで、動きのとまったクモにコップを被せます。
コップはそのままで、床とコップの隙間に厚紙を挟んでフタをします。
厚紙と言っても、葉書や新聞、折った紙などでも代用可能です。
外にでたらサッとフタを外すだけ。
あとはそのままクモがコップから出ていくのを待つだけなので、触る必要がありません。
どうしてもクモが苦手という方は、害虫用のスプレーでも退治することができます。
「何度も同じ場所に巣を張って困る」
「大量発生してしまった」という場合は、クモ用のスプレーがおすすめです。
普通の殺虫剤では効きにくいクモの卵にも効果があり、室内に噴射しておくと1ヶ月程度寄せ付けない効果があります。
【家グモを殺すな】は本当?クモが益虫(えきちゅう)とよばれる理由
家で遭遇したクモの対する対処法を紹介しましたが、「家グモを殺すな」と聞いたことはありませんか?
実はクモは昔から「益虫(えきちゅう)=いい虫」と呼ばれ、殺してはいけないと言われていたのです。
家の中で遭遇する可能性がある大型のアシダカグモやハエとりグモは、毒はありません。
また、ダニや蚊のようにアレルギーを起こしたり、噛まれることもないので無害といわれています。
日本全域で生息が確認されている「セアカゴケグモ」が毒クモのため注意が必要です。
以下、家でよくみかけるクモを調べてみました。

毒のあるセアカゴケグモは、見た目が特徴的なので覚えておくと安心です。

(写真:ムシミル)
・アシダカグモ
体長は13cmほどになる大型のクモ。
マンションでは一度も見たことがないが、緑豊かな祖母の家の納屋で発見。
蜘蛛の巣は作らず、直接獲物を捕食する。
大型のため、餌はゴキブリなど。

(写真:広島大学東広島キャンパス)
・ハエトリグモ
日本全土に生息し、家グモの中ではメジャー
色は茶色やスジが入ったものが多い
体長は1cm前後で小型。名前の通りハエや蚊を捕食する。

(写真:すまいのホットライン)
・イエユウレイグモ
名前の通り、手足の長いユウレイのような細いクモ。
ダニやコバエを捕食する。
巣をはるタイプのクモで、軒下や部屋の隅などで生息。

(写真:気をつけて危険な外来生物)
・【要注意】セアカゴケグモ
日本全土で発見されている毒グモ。
1cm未満の小さなクモで、背中に赤い模様があるのが特徴。
数日で快方に向かうことが多いが、嘔吐や筋肉麻痺など時に重症化する場合もある。
主に屋外で見かけることが多い、素手で決して触らない。

クモは家の中で虫を捕食します。
主にクモが食べるのはコバエやゴキブリなどの害虫です。
成虫のゴキブリを食べるのは10cmを超えるアシダカグモなどですが、1日に10匹以上食べることもあるそうです。
クモ自体に毒がなく、人体に影響のある害虫を食べてくれるところが益虫と呼ばれる理由です。
クモの巣を作る理由と巣作りさせない予防術
クモ=巣をはるというイメージですが、実際は網目状の巣を張らない種類も多く存在します。
クモは網を張ることで、そこにひっかかるエサを捕らえて採食しています。
軒下や玄関に張られたクモの巣も光に集まる小さな虫を捕らえるためのものです。
一般的にはそういったクモが張った網のことを「クモの巣」と呼んでいますが、じつはクモには網を張らない種類もたくさんいます。網ではない巣を作るクモや、葉っぱを丸めただけの簡易的な巣を作るクモなど、皆さんがよく目にする「クモの巣」とは違った巣もたくさん存在します。
引用:本田技研
クモの巣を張る場合、「住処」として使う場合と「獲物の捕獲」を目的としたものがあるということですね。
クモ自体は無害でも、家の中や軒下にクモの巣はいやですよね。
そこでクモの巣を作らせない対策をとっていきたいと思います。

クモの餌となる虫は明るい場所に集まる習性があります。
夜間、部屋の明かり目掛けて窓の周辺に虫が集まってくるのはこのためです。
部屋の明かりが漏れないようにすると、虫の飛来を最小限にすることができます。

カーテンを閉めた時(上)と、レースカーテンのみ(下)様子です。

写真では若干わかりにくいかもですが、部屋から漏れる明るさと窓ガラスに飛来する小虫の数が明らかに違いました。
遮光カーテンを取り入れると、もっと効果が期待できます。

家の中にクモがいるということは、どこからか入ってきたということ。
小さいものだと1センチ未満の隙間でも難なく通れます。
わずかな隙間を埋めることでゴキブリなどの害虫対策にもなるので、一度家の中の隙間や通気口などをご確認ください。
「どんなところが侵入経路?」という方は以下ゴキブリ対策の記事をご覧ください。


クモの巣を予防するために、ベランダの掃除も効果的です。
ベランダにホコリやゴミがあると、コバエなどの害虫が発生しやすくなります。
餌場として最適な場所にクモは巣を作るので、そもそも餌となる虫を住まわせないことが重要です。
ベランダで家庭菜園などをおこなっている場合は虫がついていないか確認し、みつけたら取っておきましょう。
バケツやジョウロを置いている場合は、雨水などが溜まり蚊やハエの産卵場所になっている可能性も。
ベランダの備品は乾いた状態で備品が置けるように、工夫が必要です。
カンタンにできるベランダ掃除はこちらの記事をどうぞ。


市販のクモ対策スプレーをあらかじめ吹きかけておくと、巣作りを防止することができます。
クモは滑りやすい場所を嫌います。
シリコーンコートが入っていると、スプレーした場所は滑りやすくなりクモが巣を作れません。
効果は3ヶ月程度続くので、一度スプレーしておけばクモやクモの巣を払う手間が省けます。

クモ用のスプレーがなければ、水回りのコーティング剤や食器用洗剤でも代用可能です。
クモの巣をはらった後、コーティング剤を直接スプレーするか、水1リットルに小さじ1杯の食器用を溶かしてスプレーすればOKです。
まとめ
家の中にクモがでるとギョッとしますが、落ち着いて対処しましょう。
セアカゴケグモなど一部を除いてクモ自体には毒がなく、害虫を食べてくれるいい虫です。
家で遭遇したクモを逃すには
- クイックルハンディ伸び縮みタイプ
- ペットボトル
- コップと厚紙
- クモ避けスプレー
が使えます。
クモの巣の発生を予防するには、
- 夜間はカーテンを閉める
- クモが侵入する隙間を塞ぐ
- ベランダを掃除する
- クモ避けスプレーをしておく
といった方法があります。
これから暖かくなり、クモもクモの餌となる虫も活発に動き出します。
家の中で遭遇し、「うわぁぁぁ!」となる前に、早めに対策したいですね。
本日もお疲れ様でした!
それでは、またっ!